
WordPressでブログ型のサイトを作っていると、
WordPressで通常の投稿機能とは別に、
新しい投稿機能(投稿タイプ)がを設けたいことがあります。
新しい投稿タイプを自由に作ることができれば、
投稿数が増えても記事が混ざらず、すっきり管理することができるというメリットがあります。
また、投稿タイプを分けることで、
その投稿タイプ独自のテンプレートを適用することをはじめとした、幅広いWEBサイト上の表現ができるようになります。
カスタム投稿タイプを追加する際に便利なプラグインとして、「Custom Post Type UI」があります。
ここでは、「Custom Post Type UI」で、
カスタム投稿タイプとカスタムタクソノミーを追加する方法を紹介します。
目次
- 1 プラグイン「Custom Post Type UI」をインストールする
- 2 投稿タイプの追加を行う
- 2.1 入力項目
- 2.1.1 基本設定
- 2.1.2 追加ラベル
- 2.1.3 設定
- 2.1.3.1 一般公開
- 2.1.3.2 一般公開クエリー可
- 2.1.3.3 UIを表示
- 2.1.3.4 ナビゲーションメニューに表示
- 2.1.3.5 REST API で表示
- 2.1.3.6 REST API ベーススラッグ
- 2.1.3.7 アーカイブあり
- 2.1.3.8 検索から除外
- 2.1.3.9 権限タイプ
- 2.1.3.10 階層
- 2.1.3.11 リライト
- 2.1.3.12 カスタムリライトスラッグ
- 2.1.3.13 フロントでのリライト
- 2.1.3.14 クエリー変数
- 2.1.3.15 この投稿タイプにクエリー変数キーを使用する
- 2.1.3.16 メニューの位置
- 2.1.3.17 メニューに表示
- 2.1.3.18 メニューアイコン
- 2.1.3.19 サポート
- 2.1.3.20 カスタム「サポート」
- 2.1.3.21 利用するタクソノミー
- 2.1 入力項目
- 3 投稿タイプの編集を行う
- 4 タクソノミーの追加と編集を行う
- 5 各種テンプレートを用意する
- 6 動作確認
プラグイン「Custom Post Type UI」をインストールする
まずは、プラグインをインストールして有効化しましょう。
プラグインのインストール方法がわからない場合は、以下のページを参考にしてください。
投稿タイプの追加を行う
WordPress管理画面左メニューから「CPT UI」→「投稿タイプの追加と編集」をクリックします。
ページ上部のタブの中から、
「新規投稿タイプを追加」を選択し、必要項目を入力していきます。
入力項目
基本設定
投稿タイプスラッグ(入力必須)
投稿タイプのスラッグを半角英字で入力します。
既存の投稿タイプ名(post, page, attachment, revision, nav_menu_item)とは別のスラッグを入力しましょう。
ここで入力されたスラッグは、後から編集することができません。
仮にスラッグを編集しようとした場合は、
既存の投稿タイプのスラッグが変わるのではなく、新たな投稿タイプが登録されます。
(URLはこのようになります。→http://XXX.com/投稿タイプのスラッグ/記事のスラッグ)
複数形のラベル(入力必須)
ラベルは、管理画面のメニュー名として表示される投稿タイプの名称のことです。
ラベルは英字でも日本語でも自由に設定できます。
メニューを見たときに自分がわかりやすい名前をつけておきましょう。
単数形のラベル(入力必須)
基本的に、複数形のラベルと同じ名前で良いです。
追加ラベル
ラベル名を追加します。
それぞれの入力欄に入力例が表示されていますので、それを参考に任意のラベル名を入力していきましょう。
- 投稿タイプの説明
- メニュー名
- すべての項目
- 新規追加
- 新規項目追加
- 項目を編集
- 新規項目
- 項目を表示
- View Items
- 項目検索
- 見つかりません
- ゴミ箱にはありません。
- 親
- メイン画像を設定
- 画像をアップロードする
- メイン画像を削除する
- メイン画像を設定を使用
- アーカイブ別
- 項目を挿入
- この項目へのアップロード
- 項目一覧の絞り込み
- 項目一覧ナビゲーション
- 項目一覧
- Attributes
設定
一般公開
一般ユーザーに公開するかどうかを選択します。
デフォルトのTrueで良いです。
一般公開クエリー可
フロントエンドで parse_request() の一部として実行されるクエリにて、この投稿タイプを指定したクエリーを実行可能かどうかを選択します。
デフォルトのTrueで良いです。
UIを表示
管理画面上にタスタム投稿タイプを表示するかどうかを選択します。
デフォルトのTrueで良いです。
ナビゲーションメニューに表示
ナビゲーションメニューに表示するかどうかを選択します。
デフォルトのTrueで良いです。
REST API で表示
この投稿タイプのデータを WP REST API で表示するかどうかを選択します。
デフォルトのFalseで良いです。
REST API ベーススラッグ
「REST API で表示」がTrueの時のみ入力します。
アーカイブあり
アーカイブ(記事一覧)ページを作るかどうかを選択します。
デフォルトはFalseですが、作る場合はTrueにしましょう。
検索から除外
フロントエンドの検索結果からこの投稿タイプの投稿を除外します。
デフォルトのFalseで良いです。
権限タイプ
カスタム投稿タイプでは、オリジナルのユーザー権限を付与することができます。
デフォルトはpostです。
新しいユーザー権限を作った場合は書き換えましょう。
階層
記事に親子関係を持たせるかどうかを選択します。
デフォルトはFalseですが、親子関係を持たせる場合にはTrueにしましょう。
リライト
WordPressはこの投稿タイプにリライトを使用するかを選択します。
デフォルトのTrueで良いです。
カスタムリライトスラッグ
デフォルトの場合は「http://XXX.com/投稿タイプのスラッグ/記事のスラッグ」ですが、「http://XXX.com/カスタムリライトスラッグ/記事のスラッグ」とすることができます。
不要な場合はデフォルトの空欄で良いです。
フロントでのリライト
パーマリンクの先頭に最上位階層を示す文字列を付加するかどうかを選択します。
デフォルトのTureで良いです。
クエリー変数
この投稿タイプにクエリー変数キーを使用するかどうかを選択します。
デフォルトのTureで良いです。
この投稿タイプにクエリー変数キーを使用する
通常デフォルトの空欄で良いです。
メニューの位置
任意の数字を入力することによって、メニューの位置をカスタマイズできます。
WordPressのデフォルトのメニュー位置は以下の通りです。
2 Dashboard
4 Separator
5 Posts
10 Media
15 Links
20 Pages
25 Comments
59 Separator
60 Appearance
65 Plugins
70 Users
75 Tools
80 Settings
99 Separator
メニューに表示
メニューに表示させるかどうかを選択します。
「UI を表示」が true の場合のみ有意です。
通常、メニューに表示させた方が動線がはっきりするので、デフォルトのTrueで良いです。
メニューアイコン
メニューアイコンを個別に設定する場合は画像URLを指定します。
通常はピンのアイコンになります。
サポート
カスタム投稿タイプの入力欄として、何をサポートするかをチェックボックスで選択します。
カスタム「サポート」
カスタム「サポート」のスラッグとして登録したい値があればそれを入力します。
複数指定する場合はコンマ区切り。
利用するタクソノミー
登録済みのタクソノミーから選択するものをチェックしていきます。
まだ登録が済んでいないタクソノミーを利用したい場合は、一度設定を保存して、タクソノミーを登録してから「投稿タイプの編集」で紐付けを行います。
投稿タイプの編集を行う
WordPress管理画面左メニューの「CPT UI」というメニューから「投稿タイプの追加と編集」をクリックします。
ページ上部のタブの中から、「投稿タイプを編集」を選択し、必要項目を入力していきます。
タクソノミーの追加と編集を行う
「Custom Post Type UI」では、オリジナルのタクソノミーを作ることができます。
詳しい設定方法は以下のページをご確認ください。
各種テンプレートを用意する
入力側の設定が完了したら、次は出力側の準備をしましょう。
特に何もしなくても記事を表示することはできるのですが、
せっかくならカスタム投稿タイプに応じたデザインテンプレートを作成することをおすすめします。
カスタム投稿タイプ専用のテンプレートを用意して、FTPでサーバーにアップロードしておきましょう。
専用テンプレートを作らない場合は、テンプレートの優先順位に従って参照されます。
詳しくは以下のページをご確認ください。
動作確認
最後に、動作確認を行います。
管理画面上にカスタム投稿タイプのメニューが表示されているかどうか、から始まって、カスタム投稿タイプの記事を登録できるかどうか、編集できるかどうか、表示されるかどうか、削除できるかどうかなど、一連の動作を確認しておきましょう。